Press Roomおしらせ
いわき明星大学
201704/27
事例紹介
入学直後の2日間で「主体性の大切さ」に気づく
アクティブラーニングの最初の一歩に
■導入の背景
いわき明星大学様では、資格一辺倒ではなく、「地域で活躍できる人材を育てる」という目標を掲げていらっしゃいます。国家試験合格のためだけの知識詰め込み型教育では、医療の担い手としてふさわしいヒューマニズムと倫理観は身につかないのではないか。そんな思いから、独自の教育プログラムとして「イグナイト教育」を展開されています。
イグナイト(ignite)は「学生の潜在能力を自己力で点火する(ignite)」の意味で、イグナイト教育は1~4年次に行われるTBL(Team Based Learning)/ PBL(Problem Based Learning)を含むアクティブラーニングの教育プログラムです。
「イグナイト教育で主体的に学ぶ力やコミュニケーション力をつけてほしい」そんな願いとは裏腹に、いわき明星大学様は大きな課題をお持ちでした。
当時の薬学部の偏差値は39。将来の職業意識はある程度あるものの、高校までの受け身な学びではなく、主体的な学び(アクティブラーニング)へ適応してもらう必要がありました。
■課題と提案
もっと学生が大学での学ぶ意欲を高めて、よりスムーズにイグナイト教育に入るステップとなる仕掛けを探していらっしゃいました。
弊社ではいわき明星大学様のご要望を元に、「他者と関わることを通じてもっと新入生が自分に自信を持つこと」を課題として設定し、その解決のために『自己の探求Ⅰ』の導入を提案させていただきました。
このプログラムのねらいは、2日間のグループワークを通して、自己理解を深めることにあります。
ただ自分一人で自分の事を考えるのではなく、お互いに鏡になりあい、協力し合うことで他者理解を深めながら、自分の持ち味への気づきを深めます。その一連のプロセスの中でただの人の集まりがチームになっていくことも体験します。(チームビルディング)
様々なグループワークを共に体験する中で、自分が他者にどのように見えているのか?をフィードバックしてもらい、よりリアルに深く理解することで、もっと自分に自信が持てるようになります。自分に自信が持てると、授業やキャンパスライフに対しての期待感や意欲、主体性がもっと高まるはずです。
本来「薬剤師になりたい」と目的意識を持って入学してきた学生ばかりです。小さなきっかけがあれば、自分の目指す将来像に向けてもっと主体的に学びはじめるはずだと考えました。
■取り組み内容(活用した商品)
・『自己の探求Ⅰ』
■お客様からの評価
✔2009年に試験的に『自己の探求Ⅰ』を薬学部薬学科の入学者を対象に実施。
体験した学生の変化を見て、効果があると評価し、現在は薬学部1年生全員を対象に入学直後に導入。入学初期の段階で、学生が自分に自信を持ち、主体性やコミュニケーション力の大切さを学び、グループワークやチームでの活動に慣れるので、アクティブラーニングの導入もスムーズになった。
✔学部設立当初より工夫を重ねた「イグナイト教育」や「ファーマドリル」などの教育が実を結び、薬剤師国家試験合格率が向上。2016年、2017年は薬剤師国家試験合格率2年連続で全国1位。