Press Roomおしらせ
清泉女学院短期大学 幼児教育科
201707/06
事例紹介
初年次教育の充実で学生の自主性、リーダーシップを育み、
ステークホルダーの満足度向上を図る
■導入の背景
清泉女学院大学・短期大学様では2006年に、大学の生き残る術を探るために在学生、卒業生、企業担当者、高校進路指導部などのステークホルダーの期待と満足度を把握するためのブランド力調査を実施されていました。
開学時から設置されている短期大学の幼児教育科では保育者養成教育において歴史と実績をお持ちでした。ですが、調査による客観的な評価を受け、「特色のないカリキュラムで資格取得者を輩出するだけで、今後も満足度が担保されるのだろうか」という課題が浮き彫りになったのです。
■課題と提案
保育士・幼稚園教諭二種免許の国家資格取得のために定められたカリキュラムがあるものの、選ばれる存在になるためには、大学ならではの特徴づけは不可欠です。学外(ステークホルダー)からの意見を真摯に受け止め、現実と向き合うことにした幼児教育科では、卒業生の満足度と質にこだわるために教育・カリキュラムの見直しに取り組まれることになりました。
そこで弊社からは学生が学びへの動機付けやスタンスを形づくる重要な時期である「入学前」、「初年次」に焦点をあて、それぞれの時期に合わせて、以下のような段階的なセミナープログラムの実施を提案させていただきました。
(1)「自分発見スタートセミナー」1年生全員対象(入学前3月)
(2)「幼教ファシリテーター研修」1年生希望者対象(12月・3月)
入学前の3月下旬に実施する「自分発見スタートセミナー」では『自己の探求』(1日版)を実施。さまざまなグループワークを通して新入生同士、あるいは教員や先輩学生との距離を縮めることで、不安なく学生生活をスタートさせられる土台づくりを行います。入学前に「仲間づくり」のハードルをクリアすることで、個々がクラスの中に居場所を見つけ、授業に臨むコンディションを万全に。さらに、学生間の安心感と意欲の共鳴が、さまざまな学内教育活動へと発展することも期待できます。
その後12月、翌年3月に実施する「幼教ファシリテーター研修」はリーダー学生育成をねらいとするものです。
希望者を対象に、心理検査を活用して、参加者同士の相互検討により自己理解・他者理解を深め、アクションプランを作成するプログラムを実施。さらに、進級前にアクションプランへの取り組みを振り返る場として「フォローアップ講座」も設定。メンバーの頑張りや成長を知って刺激を受けたり、自分自身の成長に気づいたりする機会にしています。自分の持ち味に気づき、自信を持った学生がリーダーシップを発揮するようになることで、学内で先輩・後輩のつながりが深まり、教職員と学生が共に成長し合える環境づくりへとつながっていきます。
■取り組み内容(活用した商品)
・『自己の探求』(1日版)
・心理検査を活用した自己分析講座+フォローアップ講座
■お客様からの評価
「自分発見スタートセミナー」
✔中途退学者がほとんど出なくなった(年間1~2名)。
✔入学直後の授業にスムーズに入ることができ、意欲的で活発な授業態度がみられる。
✔北信地区だけでなく、東信、中信、南信地区からの入学者も継続している。
✔幼稚園への就職希望者も比較的多く、保育所、認定こども園、施設等を含めバランスのとれた進路先となっている。
「幼教ファシリテーター研修」
✔「学科委員などでリーダーシップを発揮する学生」、「自分の持ち味を生かしてリーダーのサポートやフォロワーとして活動する学生」、「新入生の相談役などを買って出て新入生の不安を解消する役割の学生」など、「自分らしさ」を発揮した様々な活動が見られるようになった。