Press Roomおしらせ
関西圏K大学
201705/11
事例紹介
アクティブラーニングのファシリテーションに、学生の「自分らしさ」を活かす
■導入の背景
関西圏K大学様では、「考動力」(自ら考え行動する力)の育成を促す教育に取り組んでいます。この「考動力」の獲得のために、初年次よりグループワークやプレゼンテーションを取り入れた、いわゆるアクティブラーニング型の授業を積極的に導入。その取り組みを支援するために学生をラーニング・アシスタント(LA)として採用して、授業中の教室に配しています。自律的な学びに慣れていない1年生にとってLAは、思考のヒントを与えてくれるファシリテーター的な存在であり、成長した自分のイメージを投影するモデル像にもなっていました。
■課題と提案
ラーニング・アシスタント(LA)は志願者もしくは教員のスカウトによって採用されていました。「自分が先輩に授業でサポートしてもらったように、今度は自分が新入生をサポートしたい」と考えるモチベーションの高い学生もいれば、「本当に自分がこの役割を務めていていいのか」と不安や悩みを抱えている学生も少なくありませんでした。
しかし、意欲や興味はあるのに、自信のなさや不安が原因で積極性を発揮できないことがあるとすれば、LA本人にとっても、教室内の学生・教員にとっても大きな損失です。
そこで弊社では、自信を持って活動をスタートさせられる態勢を整えられるよう、LA志願者に『自己の探求Ⅰ』の実施を提案させていただきました。
このプログラムで学生たちは、さまざまなグループワークを通して自己理解を深め、他者との関わりによって自己開示を進めることで、自分の強み(持ち味)や対人影響力を意識するようになります。また、自分の率直な思いを伝えたり、他者からの思いを受け取ったりする体験を経て、コミュニケーションには相手に対するオープンなスタンスが求められることにも気づけます。人に向き合い、人を支えるために、対人スキルを磨くよりも、まずは対人スタンスを問い直す機会を持つ。それが「今のままの自分でOK。自分らしさを活かして新入生をサポートしたい」と一歩踏み出す勇気と自信につながります。
■取り組み内容(活用した商品)
・『自己の探求Ⅰ』
※1年生から4年生までのLAの希望者を対象として実施
■お客様からの評価
✔トレーニングを受けたファシリテーターがプログラムを進行すると聞き、当初は「学生にもLAに必要なファシリテーションのスキルが身につくのではないか」という期待もあった。しかし、プログラム受講後の学生の姿を見て、LAにはスキルよりも「自分らしさ」、「人(今の自分も含めて)を受け入れるスタンス」が必要なのだという思いを強くした。
✔自分を理解する時間を持てたことで「このままでいい」と自信を持ってLAとしての役割に臨んでいる。
✔受講した学生からは「自分はこれでいいんだ、と自信を持て、自分を認めてあげることができるようになった」との声が聞かれており、LAとしてだけではなく、様々なことへのチャレンジに繋がっている。
✔2015年は関西圏S大学様のLA組織と合同で『自己の探求』を実施。環境が異なる学生とプログラムを一緒に体験することで刺激を受けたり、大学を越えての交流も生まれたりしている。